1.英語のリスニング力と発音は幼児期に発達
幼児期から英語の学習をすると、結局日本語も英語も中途半端になってしまうので良くない…という話を聞いたことはありませんか?
⇒詳しくは「幼児英語教育についての注意」
この話を耳にすると、じゃあ、子供の頃から英語を学習してはいけないのか・・・と思ってしまうのですが、それは間違いです。むしろ、英語などの第二言語の習得は、できるだけ小さい子供のときからやるのが良いとされています。それは、言語を習得する際に必要となる幼少時の脳の働きが成長するにつれて変化するからです。 言語に使われる脳の機能は、9歳~10歳頃がピークになると言われています。
⇒詳しくは「英語を認識する脳の働き」
子供のときから、英語の音に親しんでおくことで、音を認識する能力が伸び英語の音の聞き取りができるようになりますので、結果として英語のリスニング力やきれいな発音を習得することができます。逆に9歳以降からリスニングのトレーニングを始めた場合は、すでに音を認識する脳の成長のピークを過ぎているため、あまり効果がないというわけです。 なぜ幼少期に英語に音に慣れておく必要があるかというと、英語と日本語の音が基本的にまったく異なっているためです。
⇒詳しくは「英語の音と日本語の音」
音の構成の仕方が異なるということと、周波数帯域がまったく違うことが原因なのですが、分かりやすい例ではアルファベットのLとRがあります。日本人には同じ音に聞こえてしまうのですが、幼児期に英語の音を聞いておくと、この音が違う音であると認識できるようになるというわけです。これは絶対音感のトレーニングと同じであると言えます。絶対音感の習得も9歳までと言われています。
⇒詳しくは「音を聞き分ける耳のトレーニング」
だからと言って、決して赤ちゃんの頃から英語を学ばせよう!と頑張ってしまってはいけないのです。幼児期から二言語以上の言語を同時に習得することは、教育言語学の見地からも良くないとされていますし、何より、やはりまずは母国語をきちんと話せるようにならなければなりません。つまり、ひたすら英語漬けの生活を送るのではなく、赤ちゃんとの通常のコミュニケーションの中で、時々英語を聞かせたり、英語の歌を歌ったり、英単語に触れさせたりということをすれば良いのです。そういった小さな努力を続けることで、赤ちゃんの脳の中に英語の音の認知回路が確立され、将来大人になって英語の音を聞いたときに、英語の音の聞き分けができるようになっているというわけです。
結論として・・・幼児期から6歳までの時期に少しずつ英語の音に触れさせることで、ゆくゆく英語の発音とリスニング力が身に付きます。が、9歳以降に英語の学習を始めた場合は、ネイティブのような発音やリスニング力に到達できにくいということです。

