正しいバイリンガル教育の必要性
日本語を軸としながらも、正しい幼児英語学習をおこなうことが、バイリンガル教育にとても重要であることを話しました。世界有数のバイリンガル都市、カナダのモントリオールでは、バイリンガル教育の研究が大変盛んです。人口の約7割が英語とフランス語のバイリンガルというこの都市では、正しいバイリンガル教育が必須のものとなっています。
モントリオールにあるにあるMcGill(マギル)大学のバイリンガル研究では、正しいバイリンガル教育を実施することで、母国語習得のプラスになるという報告が出ています。では実際には、どういった学習方法がバイリンガル教育に適しているのでしょうか?
ある脳生理学者の研究によると、外国語教育を始めるのに適切な時期は4歳から8歳までであるとされています。また、ある生物言語学者は、脳が柔軟な時期は思春期までで、思春期を過ぎた頃から言語習得は少しずつ難しくなっていくと発表しています。つまり、言語教育で大切なことは、言語習得の能力がもっとも高まる4歳から思春期にさしかかるまでの時期(12歳頃)に、それぞれの時期に適した学習方法を実践することだと言えます。適切なバイリンガル教育は、まずは母国語の習得を目指して、日本語をベースとした英語教育を行うことです。言語学習を開始する年齢別に、それぞれの年齢特有の言語的能力や特徴を詳しく見てみましょう。
■生後すぐから6ヶ月までの赤ちゃん
日本語でも英語でも反応と興味の大きさは同じくらいなので、第二言語学習による障害は少ない。英語を学ぶには時期が早い。
■6ヶ月~1歳
日本語の音の中に英語の音が入ると、第一言語(日本語)を英語に置き換える脳の働きをする。この時期もまだ日本語と英語の違いが認識できていないので、英語を学ぶには早い。
■2歳~3歳
言語認知頭脳が日本語にようやく慣れてきてところに全く違う音が入ってくることで、脳に大混乱が生じ、日本語も英語も分からなくなってしまう傾向がある。英語を学ぶ場合は、ネイティブ・スピーカーの先生と日本人の先生との二人体制が良い。
■4歳~5歳
すでに日本語の言語能力がかなり発達してきているので、 英語学習開始から6ヶ月くらい経てば、英語と日本語の区別ができるようになる。が、どちらの言語もうまく扱えないということに対するストレスが発生しやすい。英語を学ぶ場合は、始めはネイティブ・スピーカーの先生と日本人の先生との二人体制でスタートさせ、英語に慣れてきた頃に、ネイティブ・スピーカーの先生だけに切り替えると良い。
■6歳~: 英語と日本語をまぜて話をすることができるようになる。英語を学ぶ場合は、子供の状況もよるが、ネイティブ・スピーカーの先生だけでも問題ない。

